農業総合研究所の業績が思わしくない。2016年の上場組だが、上場以降の売り上げは増え続けているが、営業利益、経常利益共に、振れ幅が激しく一定ではない。

概ね、投資家は業績が安定していないと投資対象にしない。応援したい銘柄なのだが、業績を伸ばすためにスキームを見直した方が良いのではないか?

現在は、登録生産者から農産物を集めて、スーパーなどの小売店で販売する直売所事業を手掛けている。形態は3形態で、委託販売、買い取り委託、卸販売となっている(四季報)。買い取り委託は、最初からする必要のないスキームであろう。

提言の一つは、農産品のブランド化である。世に登場した「顔の見える商品」から一歩先へ進み、〇〇が作る裏切らない絶品の〇〇!!である。現状の売り上げを維持しつつ、この分野でブランドのコンサルティングに力を入れてほしい。消費者は、安い、コスパ、高い、に分かれる傾向があるからだ。

“高い”を狙うことで企業価値を上げられると思う(勝手な話)のだ。これからは、コンサルティング領域を扱うことが主流になると考える。嫌というほど農産品を見ているからこそ、改良点が見えてくる。登録業者にも資金調達のイロハをコンサルティングしてあげて、ブランド化を勧めるのだ。もっと進めて、ファンドを組成してもいい。

登録者の中でブランド化するのは一筋縄ではいかない。だが、一つでもブランド化できる登録者が現れたなら、契約で縛れば(言葉は悪いが、創薬と同じ)飛躍的に業績は伸びるはずである。例えば、バナナ、キウイ、柑橘類、どれもブランド化に成功している企業はあるのだ。

是非ともセグメントの一つに、農産品ブランドコンサルティングを入れてほしい。不正問題しか書かないサイトでも、応援したい企業はあるのだ。それは、昨今の社名には、カタカナや英字が多い中、全てが漢字という昭和な感じがいいし、ビジネスに農業を選択するところがいい。

最後に、らしくないので、一言。「営業益のマイナスは最悪の事態」である。開発費は是非、一部を売上からの成功報酬(%)とすることを考えてみてはいいかがか……。開発側も力が入るはず。また、是非LLPの活用を!

【朝倉】