激動の2000年代が終わり、新たな幕開けとなる日本、新たなる10年をどう進むのか。
この年はどの様に「パブリック企業」は動くのか、大変な年となる事は確実であろう。とくに新興企業群は業績の悪化から銀行はもはや資金を貸し出さず、直接的に市場から調達する事を余儀なくされている。
その結果、「グレーな資金」が市場を駆け巡っている。「グレーな輩」はそのような会社を巧みに見つけだす。
「株価操縦」、「貸株」、「海外ファンド」、これらが「グレーな輩」の手法となっている。
私は「総会屋」と揶揄を受けたときから、実際この2009年の動きを止めた。よく相談を受けた1年だが、すべて無視を決め込んだ。
しかし、「監視人」不在の企業はあり得ないくらいに荒んでいる。株価の異常な上げ下げ、謎の資金調達と調べて行くうちにこれは新興企業群に特化し、時価総額が10億程度の企業に群がる性質をもった「投資集団」が浮かび上がる。
この未曽有の経済にしかも、「企業の前提に疑義」がある企業に資金を回す事が出来、またその中で絶対的なリターンを受ける資金提供者、堅気の資金ではあり得ない。まったくないとは言い切れないが、ほぼそうだと断定出来る。
この1年、私はまた動き出そうと思う。狙いは「危険な投資集団」と知りつつも、受け入れ、自身の懐を取りあえず確保し、最後は破産で抜け切ろうとする輩への鉄槌である。
自身の保身とお金。弱い経営者には至極自然な成り行きだが、一時はパブリック企業の経営者が最後は既存の株主を足蹴にし、自身だけが助かるという、あってはならない所業に憤怒が宿るおもいである。
この新たなる10年でまた新しい手法を編み出した輩が企業を狙う。また経営者は藁をもつかむ思いで資金にしがみつく、最初は藁だった紐は徐々に鉄の鎖となり、経営者は悪と手をつなぐ。