1992/2 アイペック倒産、公開後わずか2年。負債総額170億
1997/9 ヤオハンジャパン会社更生法申請、負債総額1600億
1997/11 山一證券会社倒産、SPCを使った”飛ばし”
     簿外債務2648億円
1999/3 兼松に1000億程度の含み損があることが発覚
    「不適正意見」か決算修正かを迫られる
1999/4 日興電機工業倒産。海外進出に失敗。負債総額1867
     億円
1999/10 ピコイ得意先経営悪化による連鎖倒産。負債総額
     100億
2000/4  東洋製鋼倒産。負債59億、初の上場企業による
     民事再生法適用
     中央青山監査法人が合併により成立
2000/11 赤井電機が倒産。債務超過480億円
2002/3 「北の家族」ケイビー倒産、売上500億円の7割以上が
    架空計上
  
    カネボウ1900億円の粉飾をおこなう
2003/3 このころの足利銀行について、後の金融庁調査で233
    億円の債務超過であることが判明する
 
2003/7 日本コーリン倒産。負債193億円
2003/8 三井鉱山、産業再生機構へ移管負債総額1000億
2003/9 カネボウ中間決算で債務超過が表面化
    足利銀行の繰延税金資産が全額否定され、債務超過
2003/11 足利銀行金融庁の資産査定で破たん国有化が確定
       
2004/2 道路公団の会計基準策定作業を26000円で落札
2005/4 カネボウの2000億の粉飾疑惑がとりだたされる・
2005/6 カネボウが上場廃止。本社と監査法人に家宅捜索
2005/9 カネボウ担当の神田・佐藤両会計士が逮捕される
    足利銀行が11億の損害賠償で提訴
2005/12 ステーキの宮、在庫の粉飾発覚15億。監理ポストへ
      
2006/1 三菱東京UFJが会計監査人をトーマツに一本化
2006/9 旧国際部が「あらた監査法人」として分離、3割の
    職員が転籍。旧中央青山は「みすず監査法人」に改称
   
2007/3 みすず監査法人消滅へ
見事な上場企業の粉飾支援の歴史である。特に、山一證券、
カネボウ、足利銀行という大型倒産に絡んでいたとは、立派と
いう他はない。山一證券については、若手がおかしな会計処理
を上司に指摘したところ、それについては考えなくてよいいう
指示があったと聞いたことがある。善悪は別にして、徹底的に、
顧客本位なのであろう。旧中央青山が監査法人だった上場
企業については、投資家としては、注意すべきと指摘したい。