fonfun 2323
12月11日の本稿で掲載したfonfunの第三者委員会設置と
不正取引の真相解明であるが、2月14日の会社側リリースにも拘
わらず、真相究明が著しく遅れているようである。
ただ、会社側リリースを詳細に読むと、微妙な言い回しで責任回避
していることが覗われる。12月8日付けのリリースでは、第三者
委員会の設置と、「平成23年1月下旬を目途に、第三者委員会に
よる調査結果の報告を行なう。その後、速やかに、開示資料...
等を行なう」としていながら、1月28日付けのリリースでは、
「調査報告書の受領時期を平成23年2月下旬に変更させていただ
くことと致しました」となっている。「報告」が「受領時期」に
なっているのである。したがって、会社側の情報開示は、何時にな
るのか解らなくなっている。また同時に「同委員会より、調査・確
認を要する事項が当初の想定よりも広い範囲にわたっていたため、
報告までに今しばらく時間がかかる」ともリリースされている。
当社には、不正取引の内容について、消息筋からの情報が寄せられ
ている。現経営陣による大株主からの株式買取と中国現地法人に係
るものであるという内容である。現在は、光通信が大株主であるの
で、企業存続が問題視されることはないとは思うが、明解な第三者
委員会の報告を待ち、監視を続けたい。