元ヘラクレス上場のソフト開発のオープンインタフェース(株)
は3月31日、債権者より破産申立てに伴い、破産開始決定受け
た。負債額は約30億円。
同社は、当初マイクロソフトのソフト互換機サービスを主業とし
ていたが、時代とともに大きく変化したが、旨く変化できず、
経営不振に陥っていた。09年3月時点では、子会社
7社(㈱OIテクノロジーズ、㈱山大、㈱オープンインタ
フェース沖縄、㈱OIコミュニケーションズ、㈱OIソリュ
ーションサービス、㈱ウィンズ・インターナショナル、メディ
ア情報開発㈱)で構成されていた。
概要元々は日本におけるPC/AT互換機の日本語化仕様のひとつ
であったAXの規格について協議する「AX協議会」の事務局機
能が発展した形で1992年に設立。当初はAX互換をうたう
PCや周辺機器の互換性テストなどを主な業務としていた。
その後いわゆるシステムインテグレータとしての活動の他、独自
にBluetoothのプロトコルスタックを開発して富士通
等へ供給するなど業容を拡大し、2001年に大阪証券取引所
ナスダックジャパン市場(現・ヘラクレス)に上場を果たした。
M&A戦略にのめりこみ、矢野経済研究所も買収した。しかし
その後経営は迷走を始め、2009年3月期の決算でついに債務
超過に転落。同年7月には「債務超過かつ株式1売買単位当たり
の月間平均価格が1万円未満」というヘラクレスの上場廃止基
準に該当することとなったため、同年8月末で上場が廃止された。
その後、本体は事実上純粋持株会社となった形で営業を行って
いる。2007年から2009年にかけて政治家の小林興起が社外
取締役を務めていた。ITバブルの申し子と目される企業が、
また姿を消した。