東証は、三洋電機(6764.T: 株価, ニュース, レポート)の監理銘柄(審査中)指定を解除すると発表した。
 東証は、同社が過年度の決算短信等の訂正を開示したことについて、訂正内容が重大であるかどうか審査を行ってきた。その結果、改善の必要性はあるものの、重大性はないと判断した。東証は同社に対し改善報告書の提出を求めるとともに注意勧告を行った。
 三洋電機は、過去の決算で不正な会計処理を繰り返していた問題の経緯や再発防止策をまとめた「改善報告書」を東京、大阪両証券取引所に提出した。両取引所が三洋株の監理ポスト指定を解除した際に提出を求めていた。来月6日に開かれる臨時株主総会で決算の訂正が承認されれば、不正決算を巡る一連の手続きは終わる。
 報告書は不正決算の原因について、(1)財務部門の人員が01年3月期時点で8人と不足していたこと(2)監査法人との情報共有が不十分だったこと(3)適切な財務処理の重要性の認識が薄い企業風土――などをあげた。その上で、経理・決算担当人員の増強や監査法人との連絡強化、会計基準についての役員研修などの再発防止策をすでに実施しているとした。
(asahi)
報告書には笑わせる原因が連ねてある。財務部門の人員不足、財務処理の重要性の認識が薄い企業風土、挙句には監査法人との情報共有が不十分だったと記してある。
出来て当たり前のことが出来ない企業は経営陣の入れ替えが必要だ。
臨時株主総会 :http://www.sanyo.co.jp/ir/library/pdf/shareholdersmeeting/ex-080218-a-j.pdf