大株主の社長再任反対表明に対する弊社見解
2008年6月12日において、弊社の実質大株主であるサウスイースタン・アセット・マネジメント社(以下、サウスイースタン社)より、来たる6月26日開催予定の第64回弊社定時株主総会において、弊社代表取締役社長兵頭誠の再任に反対する理由がサウスイースタン社のウェブサイトにて公表されました。
お客様の信頼を回復するという喫緊の経営課題に取り組むため2007年4月に兵頭が社長に就任しておりますが、社長就任1期目より、兵頭の陣頭指揮のもと、お客様の視点に立った全役職員の意識改革、品質向上のための取組を積極的に実施してまいりました。さらに、以下に申し上げるような、①株主還元策の充実、②コーポレート・ガバナンス改革、③資産運用の改善、に関する株主価値向上のための諸施策を実行してまいりました。
兵頭は、今期、社長就任2期目を迎えますが、全役職員の支持のもと、様々な経営改革を引き続き実行していく方針であり、その結果につきましては、今後の弊社の経営成績において反映されるものと考えております。
サウスイースタン社は、「過去1年にわたって兵頭社長のリーダーシップを注視してきた」「その結果には失望した」と述べておりますが、兵頭が新経営体制のもとで様々な施策を実現してきたことは、以下のとおり明らかであります。株主の皆様におかれましては、弊社からの招集通知の内容やこれまでの経営改革の実績を十分ご検討いただいた上で、来たる定時株主総会において議決権を行使していただきますようお願い申し上げます。
①株主還元策の充実
弊社は以前より、継続的な安定配当に加えて、自己株式の取得による株主還元を行ってまいりましたが、特に2007年7月には発行済み株式の4.1%(377億円、34百万株)という、これまでで最大規模の自己株式の取得を実施いたしました。金庫株の消却も順次行っており、2008年3月に10百万株を消却いたしました。
②コーポレート・ガバナンス改革
弊社の現在の取締役数は10名となっており、うち、2名が社外取締役であります。さらに、来たる2008年6月の株主総会では独立性の高い社外取締役を2名増員することを株主の皆様にお諮りする予定です。この結果、取締役総数10名中4名が社外取締役となり、一般的に見ても、取締役会に占める社外取締役の割合が高い状況になるといえます。これにより、資産運用収益の拡大や資本効率の向上を始めとする投資家の視点も取締役会の議論に取り入れ、上場会社として市場に対してより説得力のある、かつ、透明性の高い経営を行ってまいります。
また、弊社では、2007年11月に、取締役会長・取締役社長について、在任期間をそれぞれ最長4年とし、かつ、70歳定年制を導入しました。
③資産運用の改善
サウスイースタン社が公表資料の中で言及された、昨年度の弊社の純資産の低下は、主として株式市場の下落により、弊社の保有する株式の含み益が減少したことに起因するものであります。弊社はこのような保有株式の価格変動リスクを圧縮することが、重要な経営課題の一つであることを認識しており、政策保有株式の残高を圧縮する7か年計画を実行中であります。2008年度は、兵頭社長の指揮のもと、リスク管理の観点から、株式圧縮計画をさらに推進してまいります。
同時に、より強力な資産運用体制を構築し、資産運用収益を向上させてまいります。

記事から ↓
 [東京 12日 ロイター] 日本興亜損害保険(8754.T: 株価, ニュース, レポート)の株主総会で兵頭誠社長の再任に反対票を投じる方針の筆頭株主、米サウスイースタン・アセット・マネジメント(米テネシー州)は12日、日本興亜損保に対し経営改革のための候補をホームページで公表した。サウスイースタンは、日本興亜損保が経営を改革するため、今から2年以内に、保険引受と運用事業の分離や他社との合併・買収(M&A)を検討すべきなどと述べている。
 サウスイースタンは、日本興亜損保が「ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイのモデルに基づく国際的なベスト・プラクティスを採用する最初の会社となり業界をリードする可能性を持っている」と指摘。2010年6月までに、1)投資と保険引受業務の分離、2)投資運用の専門能力のある他の金融企業との合併または提携、3)内外を問わず他の損保会社との合併または提携、4)現経営陣よりも優れた仕事ができるとの信念を持つ日本興亜社内の改革者主導による経営陣の刷新──などを検討するよう項目に挙げた。これらを実施すれば、企業価値の向上(1株当たりの簿価の上昇)や顧客メリットの拡大などにつながるとしている。
 最終的には、日本興亜損保が日本橋に建設中の「第2本社」を含む「コア資産以外の資産の迅速な処分」や、自社株買いと配当を通じた株主還元の拡大なども可能になると主張している。
 サウスイースタンは、日本興亜損保の10年来の株主で、現時点で日本興亜損保の株式を約19%保有している。同社の分析によると兵頭社長の「社長在任中、日本興亜の簿価は7600億円から5420億円に低下し、正味収入保険料は国内4大損保と比べると落ち込みが大きい。収益力も低下した」。松澤建前社長の指揮の下にあった日本興亜は「方向としては適切な道を進んでいた」と前任者に好意的な意見も表明している。
 サウスイースタンによると、これまで兵頭社長には懸念を伝えたてきたものの、「反応は不完全で承服し難いものだった」という。
 サウスイースタンは運用資産421億ドル(約4兆4200億円)の投資顧問会社で、市場で過小評価されているとみられる銘柄を選んで投資する。日本興亜損保は、日本におけるサウスイースタンの最大の投資先。運用資産のうち日本株には47億ドルを投資しているが、約3分の1は日本興亜損保への投資で占めている。
日本興亜損保 ↓
特色
日本火災と興亜火災が01年4月合併。独立系。物流・地銀に基盤。太陽、明治安田生命と提携                                
連結事業
【連結事業】火災15、海上3、傷害8、自動車48、自賠責15、他11(2007.3)
本社所在地 〒100-8965 東京都千代田区霞が関3-7-3
代表者名 兵頭 誠
設立年月日 1944年10月1日
市場名 東証1部,大証1部,名証1部
上場年月日 1949年5月
決算 3月末日
アデランスに続く第二弾! モノ言う株主。アデランスの場合はスティール・パートナーズ・ジャパンから7人の取締役の再任が否決された。アデランスは12日、新たな取締役の選任を諮る臨時株主総会を8月上旬に開催すると発表。取締役候補は、否決された岡本孝善社長の再登板も視野に人選を進める方針だが、スティールはあくまで業績不振に対する岡本社長の責任を問い、再登板を認めないとみられている。
まぁ、いいのではないだろうか。これが資本主義のあり前の一面だ。
業績に対する株主の意見はもっともだ。
逆に、今まで業績が悪くても何も言われなかったほうが不思議だ。
また、会社の方向性と儲かる方程式を教えてくださる「株主」様には聞く耳を持ちなさいと言いたい。勝手気ままに経営してきたツケが「株主」様にあてられたんじゃたまらない。
しかし、日本企業の為にも言っておきたいことがある。↓
 
「ファンド」はその裏にある投資家の名を明かすことを考えないといけない。
「ファンド」が持っている=裏の顔が持っているということになる。
なんでも「ファンド」だからでは顔が見えなくて企業も気持ち悪い。フェアをというなら、顔を見せてごらん。どんな顔してるのかな…。
これは一言ぶっておかないと気が済まないので言っておきました。