前田建設工業は20日、持ち株比率で24%強を保有する前田道路を連結子会社にする方針を発表した。

いわゆるTOBであるが、前田道路の開示情報では「一方的かつ突然に行われたものです」と発表。突然のことで驚きを隠せない様子を露わにしている。

前田建設による前田道路へのTOB価格は1株3950円、買い付け期間は1月21日から3月4日まで、買い付けの上限は2181万1300株と発行済み株式数の51%までを上限となっている。

昨日の夜間PTS取引から前田道路は株価が爆上げし、今朝はストップ高でスタート。

なんと、前田道路は前田建設とは元々関係のない会社で1930年設立の「高野組」が元になっている。一度称号変更し「高野建設」となり、1964年に初めて前田建設と業務提携をしている。そして1968年に前田道路となり現在に至っているようだ。# Wkipedia

要するに母体が違うゆえに「ふざるな」、となっているわけだ。前田道路側は資本提携を解消したいと述べている。

また、リングの外では旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスが21日、東芝機械株のTOBを実施すると発表している。こちらも激しい闘いとなるだろう。

東芝機械は17日に他の株主に新株予約権を無償で割り当てる買収防衛策を打ち出している。村上世彰氏側は防衛策の有効性も争う姿勢だそうだ。2018年から続く闘いの行方は気になるところである。