金融庁による課徴金納付命令の決定について
当社は,平成20 年6 月19 日付けで「証券取引等監視委員会による課徴金納付命令の勧告について」の開示を行い,同年7 月2 日,金融商品取引法第178 条第1 項各号に掲げる事実及び納付すべき課徴金の額を認める旨の答弁書を金融庁審判官に提出し,同日付けで「答弁書と課徴金納付について」の開示を行いましたが,本日,金融庁より平成20 年7 月9 日付けの課徴金納付命令の決定を受けました。当社としては,納付告知書に従い,課徴金15億9,457万9,999円を納付いたします。
また,これにより本日,札幌,東京,名古屋,大阪,福岡の各金融商品取引所より,各取引所の規定に基づく注意勧告を受けました。
当社は,金融庁からの課徴金納付命令及び各金融商品取引所からの注意勧告を真摯に受け止めており,今後再発防止に努めてまいります。株主の皆様,市場関係者の皆様をはじめ,多くのステークホルダーの皆様にご迷惑とご心配をおかけしましたことをお詫び申し上げるとともに,引き続きご支援とご理解を賜りますよう何卒お願い申し上げます。
ご参考・金融庁ホームページ掲載事項
[ http://www.fsa.go.jp/news/20/syouken/20080709-1.html ]

IHI ↓
特色 総合重機大手。航空宇宙は民間航空機用エンジンで首位。造船で三井造船、川崎重工と提携                                  
連結事業 【連結事業】物流・鉄構13、機械13、エネルギー・プラント28、航空・宇宙23、船舶・海洋12、不動産3、他9【海外】43(2008.3)
代表者名 釜 和明
設立年月日 1889年1月17日
市場名 東証1部,大証1部,名証1部,札幌,福岡
上場年月日 1949年5月
決算 3月末日
記事から ↓
IHIがエネルギー・プラント事業で巨額損失を計上しながら、業績に反映させずに決算を訂正していた問題で、証券取引等監視委員会は、金融庁設置法第20条第1項の規定に基づいて15億9457万9999円の課徴金納付命令を発出すべきであるとして金融庁に勧告した。
課徴金16億円は、日興コーディアルグループに対する5億円を上回って過去最大となる。
IHIでは証券取引等監視委員会より金融庁へ勧告がなされたことを真摯に受け止め、金融庁から正式な通知を受領後対応について検討するとしている。
過去最高額となる今回の課徴金納付命令の決定は業績にはひびかないとしているが、例えそうであっても東証1部の名が泣くだろう。
事業において巨額な損失を計上しておきながら、決算を訂正という暴挙。
現在、上場企業は本当にやり放題なのだ。なぜなら、何度も書いているが、監視役が世間にいなからだ。公的なところとは持ちつ持たれつ、本当の監視役不在が企業を腐らせている。
個人株主がもっと、総会へ出席し、発言すること。これが、企業サイドからすれば、当社はこういう風に見られているのか、またこんな問題があったのかなど知るチャンスもあるのだ。議長(代表取締役)とは年に一回しか会えないのだ。また末端までを知らない代表はこの時初めて不正があれば知ることとなる。
改めて調査をし、不正が確認できれば責任を果たす。これが上場企業の使命なのだ。
総会屋という時代はとうに終焉している。今大事なのはみんなが「アクティビスト」(活動家)になることだ。今恐れることはない、総会屋がみんなの発言の邪魔はしない。
「アクティビスト」と言ったがなにも大株主、モノ言う株主だけが株主ではないのだ。論評社が掲げる「頭数平等」、端株でも株主は平等なのである。