ネオライングループのNISグループ 「8571」債務超過で貸金業
廃業
12月22日、NISグループは、創業事業である貸金業の廃止を廃
止し、貸金業者の登録を取り下げることを発表した。
同社は、1960年嵜岡秀夫氏によって㈱日新商事として松山市に
設立された。当初は消費者金融と不動産担保貸付・商業手形割
引業を営んでいたが、商工ローン分野へ進出。その後、主力を
商工ローンへ移行。バブル期の1994年店頭公開を果した。
2006年10月現社名に変更、日本振興銀行と組み、生き残りを図
り、中小企業振興ネットワークを組織、事業資金貸付等を行っ
てきたが、日本振興銀行の先兵となり迂回融資、偽装融資等に
邁進してきた。しかし、日本振興銀行の破綻により、同銀行と
深い関係にあった同社は、大量の不良債権、不良資産が発生、
その後ネオライングループに入ったものの、今9月中間決算で
75億54百万円の債務超過に陥っていた。新貸金業法では、自己
資本規制を設けており、同社は債務超過を解消する額だけの増
資をするかどうか迫られたが、貸金業の登録が抹消される廃業
の道を選んだ。50年に亙る伝統ある貸金業の歴史を、あっさり
と捨て去るのは、カネに非常にシビアと世評されるネオライン
総帥藤澤信義氏の判断であった。