日本振興銀行が大株主の上場企業
年明けから当局の捜査対象になると予想されている日本振興銀
行が大株主に名を連ねている上場企業を挙げてみたい。「5%
ルール」があるので、それ以下が多いが、迂回融資等で、掻い
潜っているのは明白である。
●4835 インデックス・ホールディングス
4.1%を保有。振興銀行の迂回融資の拠点であったとも噂されて
おり、落合会長の身辺にも当局の手が及ぶ可能性もある。振興
銀行以外の大株主に、先述したNISグループの他、三菱商事、
フジメディアホールディングス、スカイパーフェクトコミュニ
ケーション、東京放送、テレビ朝日、博報堂、ゲオ等、大手上
場企業が名を連ねる。年明けから楽しみな会社である。 
●7834 マルマン 
23.5%を保有。他の大株主は、クレスト・インベストメンツ
(旧中小企業投資機構)、ニッシン債権回収、中小企業不動産
機構、NISグループ(ネオライングループ傘下)、ベンチャ
ーリンク等、振興銀行のファミリー企業ばかりである。
●8508 Jトラスト
4.4%を保有。筆頭株主はネオライングループ総帥藤澤信義氏。
振興銀行から、本年初め、114億の融資が実行されており、
当局の標的の1社である可能性が高い。
●9609 C&I ホールディングス
4.72%を保有。旧ベンチャーリンク。株価は6円という、「ゾ
ンビ企業」の一社である。筆頭株主は、NISパートナーズ。
「ジャックの呪い」で有名なカーチス、NISリース等が上位
株主に名を連ねる。
●8489 中小企業信用機構
4.4%を保有。中小企業振興ネットワークの中核企業の一社であ
ある。筆頭株主は、NISグループ。したがって、ネオライン
グループの間接支配を受けている。他には、中小企業保証機構、
中小企業人材機構。
●8426 ニッシン債権回収
3.1%を保有。筆頭株主は、インデックスホールディングスであ
ある。以下、中小企業信販機構、NISグループ、中小企業保証
機構、中小企業信用機構と、振興銀行関連がてんこ盛り。
●2318 クレスト・インベストメンツ
旧BBネット。現在は、振興銀行の保有株はないが、筆頭の中小企
業保証機構以下、中小企業人材機構、中小企業信用機構、中小企
業支援機構、中小機構管理機構、中小企業IT支援機構、中小企業
信販機構。もういいよ、という感じである。
以上の上場企業は、当局の捜査の進展具合で、株主構成が大きく
変わる可能性だけでなく、捜査対象にもなり得る。関連企業を
含めて監視を続けたい。