インターネット総研 東証を提訴 
「上場廃止は不当」と主張
マザーズ上場第一号のインターネット総合研究所は、同社を上
場廃止にした東証の判断は不当だとして、東証を提訴した。
50億円の損害賠償を東証に求める訴訟を東京地裁に起こした。
2007年5月に同社の上場廃止を発表した東証の対応は不当
だった、と主張している。訴状によると、ネット総研は05年
に「アイ・エックス・アイ」(IXI、大阪市)を買収し、
連結子会社とした。しかし、07年初めにIXIは粉飾決算が
判明して破綻(はたん)。ネット総研はIXIの財務実態が不
明だったため、同年3月の決算報告書では、保有するIXI株
については約143億円の取得費をいったん特別損失に計上した。
しかし、この決算報告書について監査法人が「適正」との意見を
付けなかったことから、東証は同年5月、「投資の判断となる
重要情報が適正に開示されておらず、証券市場の信頼を損ねる」
として、ネット総研のマザーズ上場の廃止を決定した。2007年
6月4日に上場廃止に伴う支援として株式交換によりオリッ
クスの完全子会社となっていた。