「臨時株主総会議案訂正に関する通知書」受領のお知らせ
読んでいくと、株主が取締役の解任を求めている内容。株主は宮嶋 淳氏だ。これに対し、イー・キャッシュ側は請求には応じられないとしている。
しかし、気になるので下記を読み進める事にした。
株主による臨時株主総会の招集請求における招集理由の事実確認及び当社対応ならびに臨時株主総会基準日設定について
ざっくりと説明すると株主、宮嶋 淳氏曰く、「大赤字会社で経営状況が非常に悪く経営を危惧する。」
「経営状態が大赤字なのに代表取締役社長玉木栄三郎は自らの報酬を3倍に引き上げる暴挙を決行し経営危機を加速させている。」
「株式会社ディー・ワークス及びイー・キャッシュライフウェア株式会社の取締役の解任等に関して、平成 23 年 6 月 29日開催の株主総会に出席していない取締役宮嶋淳の記名押印がなされ株主総会議事録が作成されたという有印私文書偽造、同行使、公正証書原本不実記載の不法行為がなされた。」という内容だ。
当方も財務状況を確認したが、平成 24 年3月期 第 2 四半期決算短信〔日本基準〕(連結)で四半期純損失△30,964千円を計上。本決算においては、連続3期赤字の立派な不良会社である。
株主提案に関する当社対応について
株主、宮崎淳氏が追加を求めている議案についてイー・キャッシュ側は議案を付議しないとしている。
なにやら徹底抗戦の勢いだが、この不良会社に何が起きているのか。
しかし宮崎淳氏が「株主提案」を起こした事は立派であり、情報開示しなければならないという痛いところを突く作戦は成功だ。その証拠がこうして株主提案は情報開示されている。
書面を見て思うのは、まったく株主の言う通りである。連続3期赤字であり、四半期決算も赤字。経営が思わしくないのははっきりしている。役員の怠慢が招いた結果である。
しかしイー社は株主提案を受け入れず、法という逃げ道で逃げ切ろうとしている様が透けて見える。こういう事はよくある事だ。
悲しい現実は正義が勝つ保障はどこにもない事である。真実は一つだが、事実は作れるのである。宮嶋 淳氏が声高に叫ぼうと証拠たる物がなければ何事もなかったのごとく事は終わる。
臨時株主総会なんて物申す場合、当方から言わせば何の役にも立たない。絶対的優位な株数を保有していなければ定時株主総会となんら変わらないのだ。始まった瞬間、終わってる。優位な株を持っていたとしても法がある。
これを突き崩すには、徹底的な証拠である。まず、代表取締役社長玉木栄三郎の報酬が3倍になったデータが必用だ。このデータで大赤字にも関わらず、株主を無視した報酬の底上げが行われたなら立派な狂った経営者の出来あがりである。また底上げを是とした人間の報酬も見る必要がある。なかなか一人だけ報酬を上げてとはいかないからだ。証拠とともに「責任追及等の訴え」をお勧めする。出来れば他の株主の委任状もあれば尚効果的だ。鬱憤ばらしにはいい。ただ、鬱憤ばらしで終わる公算は高い、法の壁は厚いのだ。
有印私文書偽造、同行使、公正証書原本不実記載の不法行為の方は争えばいい。自身の身に覚えのない事で捺印されていたのであれば十分だ。こちらは勝てそうだ。
この会社は考えるに、相当資金的にも困窮している。販売管理費79,374千円に対し、売上総利益は51,568千円であり、手持ち現金及び相当額は80,612千円しかない。
経常損失が△28,334千円なので、早晩クラッシュするだろう。予想出来る事はこれから先、いやもしかしたらすでに増資ブローカーが接触している可能性があるのではなかろうかと推測する。
駄目になりかけた会社の役員が考える事はどこも一緒である。見切りをつけて不正取引で金を移し自分の利得とするか、生き残りをかけて粉飾するかのいずれかだ。潔い経営陣は稀である。