【ニューヨーク=共同】北朝鮮の朴吉淵(パク・キルヨン)外務次官は1日、国連総会一般討論で演説し、4月のミサイル発射に対する安全保障理事会議長声明に関して米国による安保理の「乱用」だと批判した。米国の「敵視政策」を非難し「全面核戦争にならずに済んでいるのは(北朝鮮の)忍耐と戦争抑止力のため」と述べた。
 抑止力は北朝鮮の「絶対的権利」とし「国の主権を守る強力な武器であり、朝鮮半島での戦争を防ぐ力強い方法」だと指摘した。核開発を正当化したと受け取れる内容。>日経夕刊
全面核戦争にまで言及し、戦争にならずに済んでいるのは北朝鮮の忍耐の賜物のおかげだそうだ。
アジアは今、覇権を激しく争う殺伐とした状態に陥った。
表層を見ると、北朝鮮の恫喝はアメリカに対しての敵視政策を非難してるように窺えるが果たしてそうなのか。
かの国には中国との連携なしには立ち行かない事情があり、また助けを求める先はことあるごとに中国である。このことは、中国も北朝鮮を擁護してきた事実が如実に語っている。彼らは一体である。
中国はアジアの覇権を手中に収めようと必死である。このタイミングでの北朝鮮の米国非難は明らかに、日本に対しての中国側の意向である。
今、中国は外堀を固めにかかっている。尖閣問題はきっかけに過ぎない。
一気に攻めてくるはずだ。それは尖閣領域に国慶節でありながら、6艘もの船舶が領海侵犯をしたことで分かる。
振り上げた拳は今更下ろす気はない。同じく日経によれば、北京に至っては日本の新聞を通関で止めるという暴挙にも出ている。
狙いは日本企業に対し、どう圧力をかけ動揺させるか。また業績悪化をさせる為の経済戦争をどう仕掛けるか。要は日本企業を日干しにする戦略だ。国家をあげての不買運動の扇動が正に物語っている。
日本企業は間違いなく業績が悪化する。経済的に締め上げて日本経済の失速を待つ体制に入ったと見て間違いはない。如何せん輸出の2割が中国市場なのだ。
この日中の軋轢は今回に関しては当分の間は終わらないとみる。政府が中国が求めている国有化の撤退を万が一にも認めたら、日本は終わるだろう。すでにチキンレースが始まったことを理解した方がいい。
この最大の危機をどう乗り越えるのか、我々は注視しなければならない。呆けてる場合ではない。