クオンツ
「和解に基づく返済」
平成20年7月30日に開示しております通り、当社が平成19年5月10日に発行しました第2回無担保転換社債型新株予約権付社債の社債権者であるNippon Equity Partners B.V.より提起されていた訴訟について和解が成立しております。
和解条項に基づき、仮差押されておりました預金債権、金銭債権の仮差押解除等を受け、本日までに、下記金額の返済を実行致しましたのでご報告させて頂きます。
1.返済した金額
社債償還金総額40億円のうち、12億6,503万600円
(累計返済金総額:12億6,503万600円)
残金(27億3,496万9,400円)につきましては、和解において合意した返済期日及び返済金額に基づき返済を行って参ります。
2.主要な返済原資
・仮差押解除を受けた預金債権、金銭債権
・株式会社アーティストハウスホールディングス株式(120,481株)の売却代金
(平成20年8月7日付で相対取引にて個人2名に全株売却致しました)
特色 音響のラックスマンが母体だが、投融資主体のファンド運営に業態転換。業績予想は非公表                                  
連結事業 【連結事業】投・融資100(2008.3)
本社所在地 〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町4-13
代表者名 マツダミケーレ
設立年月日 1935年12月16日
市場名 JASDAQ
上場年月日 1977年10月19日
決算 3月末日

記事から ↓
ジャスダック上場「クオンツ」の株主総会が27日に開催された。周知のように、同社の社長はこの間、猫の眼のように交代し、混乱の極みにあったが、株主総会で新取締役としてマツダ ミケーレ氏を選任。その後の取締役会で、マツダ氏が代表取締役社長、山田恭太氏が同会長に就任した。
実は、この株主総会には、山田氏に反旗を翻した北本幸寛取締役ら3人の解任が議案として提出されていた。それに対して、彼らは「事前質問状」(=写真)を提出していたことが分かった。同質問状は全部で9ページにわたるが、その中で内部にいた者でなければ指摘できない注目すべき項目が幾つかあった。そのため、以下に転載する。
【質問9】取締役による不透明な出金(その1)A氏について
 貴社は、平成19年5月10日、第2回無担保転換社債型新株予約権付社債を発行し、上記の社債権者NEPが引受けをしています。この際、貴社は、実際にアレンジメントを実施した先とは別に、A氏にアレンジメントフィーと称して1億4175万円(消費税込み)を支払いました。しかも、平成19年5月22日の支払日の間際になって、稟議書は平成19年4月3日付け、契約書は平成19年4月4日付けのバックデートで決済したことにして支払っております。
 私どもは、A氏のことは全く存じ上げませんし、どのようなアレンジに係ったのかも当時の代表取締役である山田取締役からは全く聞かされておりません。ゆえに、この支払いは不透明な資金流出ではないかと危惧しております。(以下略)
【質問10】取締役による不透明な出金(その2)株式会社B代表取締役C氏について
 貴社は平成18年10月2日に、株式会社B代表取締役C氏に対して、トランスデジタル社普通株式の売買契約締結に関するアレンジメントフィーと称し5000万円を前渡金として支払っております。しかし、トランスデジタル社の株式売買は成立しておりません。契約書上では、当該業務が完結できなかった場合は全額返還するものと謳っておりますが、その後3度にわたって返還期限の延長を行っております。その後、監査法人の指摘等もあり当時の山田代表取締役が1000万円を現金にて回収いたしましたが、現在に至るまで4000万円が未収入金のままとなっている状況です。
 ゆえに、A氏と同様、この5000万円は実体のない株式売買のアレンジメントフィーとして支払われた可能性が高く、この支払いも不透明な資金流出ではなかったかと危惧しております。(以下略) 
【質問11】取締役による不透明な出金(その3)マカオ案件投資と取締役会決議不存在について
 貴社は平成19年6月1日、マカオ投資の一環として、D社(英領ヴァージン諸島登記の特別目的会社)発行の40億円の転換社債を引き受けました。その後、プレスリリースは一切されておりませんが、平成19年9月20日に、D社とマカオの土地所有者との間で土地売買契約が締結され、D社から多額の資金が流出いたしました。
 この土地売買契約に関して、貴社には平成19年9月29日に取締役会が開催され、取締役・監査役全員が出席し、すべての取締役がD社のDirectorとなっている貴社取締役でもある山田恭太氏及び中野治氏に全権委任することに賛成した旨の取締役会議事録が存在しています。しかし、少なくとも、私ども及び北本取締役はこの取締役会に召集されておらず、出席もしておりません。それにもかかわらず3名の押印までされて、あたかも取締役会の決議に基づいたかのような体裁が整えられております。
①貴社が平成19年6月1日、マカオ投資の一環として、D社発行の40億円の転換社債を引き受けたことに間違いはありませんか。
②平成19年9月20日に、D社とマカオの土地所有者との間で土地売買契約が締結され、D社から多額の資金が流出したことに間違いありませんか。
③平成19年9月29日付の取締役会が開催されていないにもかかわらず、なぜ、このような議事録を無断で作成なさったのか、また、こういう無断作成をしてまでもマカオ投資は継続していかなければならない案件なのか、これまで一切プレスリリースをしてこなかったことを含めて、株主の皆様にご説明をお願い申し上げます。
④当該取締役会決議が無断作成された旨の発言が取締役会その他の場であり、監査役も了解していると思いますが、監査役会として、いかなる理由で、取締役の職務に不正がない、または、さらなる聴取が不要であると判断したのか、お答え願います。
 なお、同様の無断作成と思われる取締役会議事録は、他にも数件存在しており、現在の経営執行部及び監査役会に対して、私どもは何度も質問いたしましたが、すべて無視されていることを申し添えます。[東京アウトローズ]

ファンド屋はこうした問題でいっぱいなのだ。
不透明なルートでの出金、リベート、etc…。
ただ問題なのはこのような質問状が提出されているのに会社側は無視を決め込むのが当たり前のように行われる。
当方もこの会社ではないが質問状を提出しても、総会では質問状の8項目のうち、2項目だけを議長が勝手に答え、挙手をしてもあてないという蛮行のすえ、大事な質問がごまかされ、消えていくという体験をしている。(議長が事前に提出された質問に対してはその質問に対して一方的に回答しても法律では問題ない。)
株主総会という場は株主が1年に一度だけ、その会社の代表取締役に会え、また質問ができるのもこのチャンス以外にないのだ。
決して会社を訪問しても会うわけがないのだ。対応するのは法務部の法律を知らない窓際だけ。
ではなんの為の株主総会なのかと言いたい。しかし、これが総会対策なのだから質問して不正をただすには他の方法を考えなければならない。
1 絶対に事前質問状を送らないこと。
2 数人で連合を組むこと。
3 必ず、前後左右にバラバラに着席すること。
4 一度に全員が挙手しないこと。
5 服装は地味で決してインテリ風ではないこと。
これで誰かが当てられればそこで質問を堂々とすればいい。決して泣き寝入りをしないことだ。当てられなければ、来年がある。その内容が真実で許せないなら、告訴をしよう。相手が法をかざしてくるなら、法には法で受けて立てばいいのだ。不正者がどうどうと事業をすれば、数多くの投資家、また株主が多大な損害を被ることになるのだ。
総会は毎年あることを忘れないように。犯罪が隠されているならなお更だ。