希望の党は9日、憲政記念館で共同代表に立候補した玉木雄一郎、大串博志両名が討論会を開いたが、争点の憲法改正や安全保障政策での論戦で両氏の違いが判明。大串博志は、「集団的自衛権を含む安全法制を容認する立場には立たない」と民進党の路線を踏襲した。また、「民進党や無所属、立憲民主党との統一会派を目指す」と希望の党からの当選者とは思えない発言である。

一方の玉木雄一郎は安保法制を「一部に違憲の疑いがあり反対した経緯がある」とし、「法施行され法律の中に溶け込んでいる」と理解を示した。

結果、玉木雄一郎が39票を獲得し共同代表に選ばれたから救われたものの、大串に票を入れた者が14人もいるのには驚きを隠せない。大串と同じく選挙の為だけに希望の党を選んだ「風見鶏」は希望の党で選ばれた議員だが、即刻に離党するべきであり、許されるものではない。

希望の党は衆議院選の公認に当たり、10項目の「政策協定書」への署名を条件としたはずだ。その中に「安全保障法制は憲法にのっとり適切に運用し、不断の見直しを行う。現実的な案保政策を支持」と謳われている。また、「憲法改正を支持し、憲法改正論議を幅広く進める」とも書かれている。確かに当初案は安全保障法制については「基本的に容認」という表現から、民進党時に集団的自衛権の行使容認を違憲と批判していたことから、妥協的になったことは否めないにしても踏み絵時には「基本的に容認」であることは”保守”を標榜する以上、認識していたはずである。

この大串博志と仲間たちの行方を今後どうするのか、小池百合子共同代表に聞いてみたいものである。