(株)アクセス 【JASDAQ:4700】既報
【元代表取締役の財産仮差押】
「弊社は、弊社において過年度にわたり行われてきた不適切な会計処理に係る元代表取締役社長村上次男氏(以下「村上氏」といいます。)に対する損害賠償請求権を保全するべく、村上氏が保有する弊社株式及び不動産に対する仮差押命令の申立て(以下あわせて「本件仮差押命令の申立て」といいます。)を行い、いずれについても仮差押決定を得ました。」とある。
また、「当社株式は、平成20 年12 月26 日にJASDAQ証券取引所より整理銘柄に指定され、平成21 年1月27 日をもって上場廃止となることが決定いたしました。今般の当社における有価証券報告書等の虚偽記載に係る一連の事態につきまして、皆様に多大なご迷惑、ご心配をおかけしたこと、また、上場廃止に伴う当社株式の市場取引の停止によって、ご不便をお掛けすることにつき、改めて心よりお詫び申し上げます。」
と上場廃止が決定した。
一連の虚偽記載、不正会計と不正で上場廃止に追い込まれた。
上場企業はパブリックカンパニーであり、その取締役は「善感義務」を負っている。
あまりにも無残に株主を裏切り、平気でその後も企業運営を行い、ついには株がほぼ紙くずとなった。再上場等云々と謳っているがとんでもない話だ。
責任の所在をはっきりとし、全株主に謝罪をしろ。
【北恵(株) 【大証2部:9872】
【不正行為】
「不正行為の判明した経緯及び概要:平成20 年11 月20 日(決算期日)、売掛金回収予定の得意先(以下、A社という。)におきまして多額の不明な回収不足額が発生したため、担当社員(以下、Bという。)に確認したところ、架空売上の計上及び請求書の偽造を行っていたとの供述が得られました。直ちに調査いたしましたところ、当初は、現場で発生したクレームによる損失を隠蔽するために、他の現場で仕入計上したことから始まったことでありますが、安値受注等、その後も営業活動によって発生した損失を隠蔽するため、A社への架空売上、不正な入金処理、下請工事業者からの架空仕入等の不正行為を行っていたことが判明いたしました。」とある。
全ての決算関連書類が訂正され、開示されているが、その根本が「架空売り上げ」であるという、コンプライアンスが叫び続けられている昨今ではあり得ない内容だ。
大証は廃止に踏み切ることが出来ない体質であり、まだましな東証を見習えといいたい。
このような会社は「上場廃止」でけりをつけろ。
(株)理経 【東証2部:8226】
【架空取引】
「特定の取引先との間で、付加価値の増加を伴わない仲介取引等の不適切な取引が行われた可能性が高いことが判明した」とある。
単純に言えば、「架空取引」である。特定の取引先に対し繰り返し行われてきた不正取引(循環取引)をしていたわけだ。
決算内容は中間、前期赤字。決算期は3月末日。
このような事はあってはならず、この行為自体が「株主」を冒とくしているとしか思えない。
企業が現在、「開示」すれば許して頂けると勘違いをしているのではないだろうか。
「改善報告書」等で調査委員会を設置してます云々とやっとけば生きられると思っているのだ。
開示は大事だが、開示した内容の事でご沙汰が無いのはいかがなものか問いたい。
このような風潮を続けていれば、企業はのさばる。
このような企業は「殲滅」しなければならない。
ステラ・グループ(株) 【大証2部:8206】既報
【開示遅延】
特損があることを認識していながら、開示を行わなかったということで「改善報告書」を求められていた。
先の話ではないが、「改善報告書」だけで、問題を終わらせたらいけない。
開示遅延をいうことは投資家も情報を得ることが出来ないまま、売買を行ってきた訳である。この損失をどうするのかと聞きたい。
本当にコンプライアンスなどと、どの企業も叫んでいるが、それは自社には関係ないらしい。外部からの「真実」の声は聞かないのだ。コンプライアンス上、云々と逃げる外部排除の「言葉の道具」に過ぎない。
上場企業の社長は偉いと思ってはいけない。なんでも最後にはしでかす悪の親玉も多いのだ。
(株)ビックカメラ 【東証1部:3048】
【虚偽記載】(監理銘柄指定)
「当社は、本日「過年度決算の訂正に伴う影響額について」を開示いたしました。
この開示内容から、東証より有価証券上場規程施行規則第605 条第1 項第14 号(上場会社が有価証券上場規あると東証が認める場合)に該当することとなり、投資者の注意を喚起するため、監理銘柄(審査中)に指定されたものであります。」とある。
虚偽の記載により罰せられるのはわかるが、はっきりともう少し、どの部分でどのくらいの虚偽があったのかくらい報告しろと言いたい。株主に今までの適時開示を読んで考えろというのか。
なまくらな企業だ。パブリックカンパニーとしての「善感義務」をまっとうしろ。