預金保険機構は15日、昨年9月に破綻して管理下に入った日
本振興銀行(民事再生手続き中)の預金などを25日から一時的
に引き継ぐ第二日本承継銀行に対し、1041億円の資金を贈与
すると発表した。預金の払い戻しに備えるため、資金援助する
のが目的で、贈与は25日付に実施される。また、債権者間の
公平を保つため、継承銀に譲渡されていない資産が残る振興銀
にも656億円の資金を贈与することも合わせて発表した。
日本振興銀行の支援企業を選定する公募には、流通大手イオン
傘下のイオン銀行が参加する方向で検討に入ったいる。イオン
銀は、振興銀の主力業務だった中小企業への融資に本格参入し、
収益基盤を強化する狙いとみられていた。金融庁や預金保険機構
は、破綻の再発を避けるため、銀行免許を持つ安定した金融機関
を受け皿としたい意向が強い。最終的な受け皿企業を選定は、
25日に行われる予定。国内外の投資会社(ファンド)のほか、
国内の金融機関では新生銀行も公募に興味を示している。