ニイウスコー粉飾決算事件
元会長に懲役5年求刑
過去に循環取引を行ったとされている元東証上場のシス
テム開発「ニイウスコー」の粉飾決算事件で、同社元会
長に懲役5年求刑された。
東証1部上場だった情報システム会社「ニイウスコー」
の粉飾決算事件で、証券取引法(当時)違反の罪に問わ
れた同社元会長、末貞郁夫被告(63)の公判が26日、
横浜地裁で開かれ、検察側は「粉飾額は巨額で社会的
影響は大きい」として懲役5年、罰金1千万円を求刑し
た。末貞被告は公判で起訴内容を認め、謝罪した。
起訴状によると、末貞被告は同社元役員、大村紘一被告
(69)=同罪で公判中=と共謀し、2005、06両年度
の6月期決算で、ソフトの売買を書類上だけで繰り返す
「循環取引」などの手口で、売上高を約274億円水増し
するなどした虚偽の有価証券報告書などを関東財務局に
提出したとしている。過去の公表された「調査委員会の
調査結果概要」によると、「ニイウスコー」は、過去5
期にわたり合計56取引、売上高約682億円、純利
益約277億円を水増しをしていた。