いったい何をコンプライアンスするのかは知らないが、どこの企業も名前だけのようである。中には法務部っていうところもある。これも名ばかり…。実際には警察のOBが多い模様だ。私が行くところには必ずご登場だ。
これがぜんぜん「法務」になっていないのが実情だ。自立できていない「ベンチャー」にも当然「コンプライアンス部」「法務部」はある。
ここが「悪の温床」になっている。自身の腐敗は棚に上げ、法務だなんだと逃げ回る。昔は逃がさない「プロ株主」の存在が大きかった。
ところが、「村上ファンド」よろしく立派な発言とインサイダーを使い分けるような手合いに翻弄され、乗っ取りを恐れるがゆえに言うことを聞く、バカな企業が増えた。しかし、結局は拝金主義の村上にうまく操られただけなのである。
そして村上に莫大な財産をもたらした。日銀の総裁までもが彼のファンドの顧客だったのだから、あいた口がふさがらない。
そして蓋をあけたら犯罪者だったのだ。これが今の日本の経済だ。
現在、日本の企業は今ぬるま湯の中にどっぷりとつかっている。それは、戦後初めての安穏としたぬるま湯である。
監視体制が甘くなった昨今は正にやりたいほうだいである。
「偽装」というキーワードは誰もが知る腐敗である。