エナリスは一時安値699円(前日比-91円)を付けた。昨日、記載した記事にて、まだ落ちると筆者は最後に書いたが、その通りになった模様である。

 

株価の期待は「風説の流布」だった場合を期待する投資家もいるようだ。100株の売買単位ということもあり、伸るか反るかの投機に挑む者も現れよう。

 

理由は、3日に取得上限株数72万株、上限額8.5億円の自社株買いを発表しているからである。

 

さらに、「凛として(代表取締役社長 池田元英)」と題し、「社外監査役、監査法人のお力をお借りして、取引に至る手続の検証と今後の再発防止に向けて委員会を立ち上げます。」

 

そして「上場市場でありご指導いただいている東京証券取引所、監査をしていただいている監査法人、監査役の名誉にかけて申し上げますが、一点の曇りもなくそのような懸念は一切ございません。」

 

また、「今回のような会社の価値をおとしめようとするような行為に直面し、晴天の霹靂のごとく非常に驚くと同時に当社だけならともかく、株主の皆様にご迷惑をかけることになろうとは思いもよりませんでした。」とある。

 

問題は、エナリスがどう対処するかということである。いい加減な茶番で誤魔化せば、投資家の損失に対しての恨みは骨髄に至るであろう。

 

池田元英代表はきちんと説明責任を果たし、株主にも納得の行くよう、取引内容をすべて開示して「テクノ・ラボ」がどういう会社であったかを素直に話すべきである。

 

筆者は電話をエナリスにかけてみたが、株価の下落を問うと「凛として」を指しての事だろうが「対処しています。あれでは弱いですか?」(筆者はこの時、「凛として」を見ていなかった。)また「開示の通り法的な手続きを進めています。細かいことは言えませんが…」とのことであった。

 

当社は全社員一同、朝礼で以下のようなエナリスの遵奉すべき精神を唱和しています。」とのこと。

 

一、産業報国の精神
一、公明正大の精神
一、和親一致の精神
一、力闘向上の精神
一、礼節謙譲の精神
一、順応同化の精神
一、感謝報恩の精神

 

委員会での結果が待ち遠しい。