この企業の商号はよく変わる。上場企業の商号が変わる時と言えば、普通は合併くらいではないか。あったとして、簡素な商号に変えるとか、以前の企業と地続きなのが一般的である。この企業は前身の商号が分からないほど変わっている。過去にも書いてきたが、未だに存在しているのだから大したものだ。

 

しかし今回はどうだろうか。何しろ2億円ものカネが行方不明と言う、前代未聞の不祥事を露呈し、役員、代表がコロコロ変わるという異常事態である。

 

それでは、その醜態を時系列で書いてみよう。

 

25.11.14

この時点においては、代表取締役 菊池博紀。同日、新株予約権の行使により、筆頭株主に異動がある。筆頭株主、株式会社ティーティーアイ(設立平成23年10月7日)。7,331,500株を取得とIR。同日、株式会社ティーティーアイに「報告義務」が発生。

 

25.11.15 16:25

株式会社ティーティーアイより「変更報告書No.1」が提出される。変更報告書提出事由は、「保有株券の内訳が1%以上変動した為」株券又は投資証券等7,331,500株《EDNET》

 

25.11.18

子会社を設立する。株式会社ベジスタ、資本金100万円の会社。飲食店舗の分社化が理由。

 

25.11.27 14:02

株式会社ティーティーアイより、「変更報告書No.2」が提出される。変更報告書提出事由は、「保有株券の内訳が1%以上変動した為」株券又は投資証券等6,231,500株。

[11.20報告義務発生分、11.27 提出]《EDINET》

同日の14:10

株式会社ティーティーアイより、「変更報告書No.3」が提出される。変更報告書提出事由は、「保有株券の内訳が1%以上変動した為」株券又は投資証券等5,281,500株。

[11.21報告義務発生分、11.27 提出]《EDINET》

同日の14:30

株式会社ティーティーアイより、「変更報告書No.4」が提出される。変更報告書提出事由は、「短期大量譲渡に該当する為」株券又は投資証券等681,500株

[11.22報告義務発生分、11.27 提出]《EDINET》<25.11.14の開示から13日後には処分。最初から処分での話はついていたとしか考えられない。>

 

25.11.28 15:58

株式会社ティーティーアイより「訂正報告書(大量保有報告書・変更報告書)」が提出される。訂正される報告書名「変更報告書No.2」変更報告書提出事由は、「株券の保有割合が1%以上減少した為」《EDINET》

 

25.11.28 16:03

株式会社ティーティーアイより「訂正報告書(大量保有報告書・変更報告書)」が提出される。訂正される報告書名「変更報告書No.3」変更報告書提出事由は、「株券の保有割合が1%以上減少した為」《EDINET》

 

25.11.28 16:07

株式会社ティーティーアイより「訂正報告書(大量保有報告書・変更報告書)」が提出される。訂正される報告書名「変更報告書No.4」変更報告書提出事由は、「株券の保有割合が1%以上減少した為」《EDINET》

 

25.11.28

中長期的に亘り継続的に保有するとしていた株式会社ディーティーアイが株式を譲渡し、処分される。<資本のハイエナがまたも得をしたことになる。>

 

25.12.04

「SHANGHAI HUGELEAF INVESTMENT HOLDING CO.,LTD」(平成25年10月31日設立)に大量保有報告書の報告義務が発生。市場内、取得単価は、57円《EDNET》

 

25.12.11

筆頭株主に異動がある。菊池博紀のかねてからの知人である、「SHANGHAI HUGELEAF INVESTMENT HOLDING CO.,LTD」(平成25年10月31日設立)が株式3,960,100株を保有したと公表。<設立1年に満たない会社が大量に株を保有し、後の代表取締役に納まるのである。瀋 培今のことである。ちなみに菊池博紀の知人である。錬金術師は大したものだ。後、菊池は代表取締役を解任となり、その後、代表取締役副社長にて復活する。>

 

12.13

株主名簿管理人が変更される。「三井住友信託銀行」から「株式会社アイ・アール・ジャパン」へ。

 

25.12.24

SHANGHAI HUGELEAF INVESTMENT HOLDING CO.,LTDが大量保有

報告書を提出。株券又は投資証券等3,960,100株。 尚、事務上の連絡先及び担当者名は、「楊 晶」[12.04報告義務発生分、12.24 提出]《EDINET》<「楊 晶」も後に執行役員になるも解任されるが、復活する。>

 

26.01.15

代表取締役の異動を発表。菊池博紀「解任」から「松本 純」へ。就任予定日、平成26年1月15日。

 

26.02.12

執行役員人事を発表。「楊 晶」、「松田健太郎」が選出される。「楊 晶」とは「SHANGHAI HUGELEAF INVESTMENT HOLDING CO.,LTD」が大量保有報告書を提出した際の事務上の連絡先担当者である。<IRには「事業会社における代表の経験もあり(省略)」と報告しているが、その「株式会社リンクス」の代表取締役を今回の執行役員就任にて辞任するという。「松田健太郎」も「ルクソニア株式会社」の代表取締役を辞任する。両者、辞任するからには非生産的な会社だったのであろう。>

 

26.04.28

執行役員人事を発表。「山本明彦」、「眞邊司子」が選出される。<IRには「山本明彦」は松本との業務上の取引があり、事業会社の代表の経験もあることから(省略)」と発表しているが、その「株式会社イ・ファースト」の代表取締役を今回の執行役員就任にて辞任するという。「眞邊司子」も松本との関係であり、「株式会社東建設」の代表取締役を辞任する。両者、これまた辞任するからには、これらも非生産的な会社だったのであろう。>

 

26.05.07

執行役員人事を発表「木村 誠」が選出される。<菊池博紀の知人>

 

26.05.26

主要株主の異動。筆頭株主が、「CBHK-PHILLIP SEC LTD-CLIENT MASTER」になったと公表。<EDINETには大量保有報告書がない。>

 

26.05.29

代表取締役の松本 純が体調不良により退任を表明。同日、楊 晶が執行役員を解任される。

 

26.06.24

株主による東京地方裁判所への総会検査役の申し立てを受け、弁護士が検査役に選任される。

 

26.06.27

第69回定時株主総会において、取締役7名の選任、代表取締役に山本明彦が就任する。

 

26.06.30

有価証券報告書の提出遅延の為、監理銘柄(確認中)に指定される。

同日、またも代表取締役の異動が開示される。(6/27付けの開示情報の開示内容の変更)

株主の修正動議が可決され、代表取締役瀋 培今、<案の定、代表に納まる。>代表取締役副社長菊池博紀。<ここで菊池が復活を遂げる。>取締役に楊 晶。<ここで執行役員の解任から取締役として復活。>

 

26.07.01

懸案の有価証券報告書が提出される。同日、監理銘柄指定が解除される。

 

26.07.22

フィリップ証券に対し、MSワラントで調達した資金21000万円の行方が不明となる到底、上場企業としてあり得ない事態を開示。

 

26.7.25

適時開示にて株主「佃 和也」より取締役選任の決議の取り消しを求める訴訟が発生したと開示。<佃 和也は、元経営陣を追い落とす際の株式の受任者であり、現経営陣の味方である。>

 

26.09.04

連結子会社である「ベジスタ」のフィットネス&サロン部門を無償にて元取締役島崎が設立した「ベジラボ」に譲渡する旨を開示。

 

26.10.07

件の21000万円の行方が分からない事件に対し、調査委員会から「調査員会報告書」を受領したと開示。更なる踏み込んだ調査を実施し、場合によっては刑事事件に発展する可能性を示唆。

 

26.10.29

26.07.25付けの開示にて取締役選任の決議取消の判決が下る。案の定、予定通りの判決。

 

さて、結果、2億円が消えたがここまで来たら上場企業というかハコ企業がハイエナと手を結びマネーゲームをしているだけの感がある。昔からこの企業はマネーゲームであったが、取り敢えず時系列だけ記した。

調査はこれからであり、必ず尻尾をつかみたいと考える。警察も事件に出来るなら、ことの仔細を解明をしてほしい。いや、2億円のカネが不明で事件にならないほうがおかしいのではないか。

 

それでは次回に詳しいことが分かり次第に・・・。