サイバーステップ(代表:佐藤 類)がライツオファリングを行う。過去にも書いてきたがライツオファリングは便利な新株発行であり、資金調達に最大限役立つ。しかし、ライツオファリングを行うと言うことを斜めから見れば、業績の悪化とも言える。

サイバーステップの現在のリスクはセグメントがオンラインゲームしかないと言う事とに尽きる。自社開発ゲームの海外ライセンス・ロイヤルティ収入と自社運営サイト収入である。四季報には「14年内にはクラウドファンディング活用し、携帯型音楽制作端末の量産化資金を調達へ。米国での先行発売を目指す。 」とあるが功を奏すれば新たなセグメントが生まれるか。

平成27年5月期第2四半期決算短信を見れば15年5月期第2四半期累計(6-11月)の連結経常損益は47,683千円の赤字(前年同期は75,000千円の黒字)に転落し、四半期純損失は△62,402千円の赤字である。

営業外収益の為替差益が20,331千円(前年同期は2,764千円)となり、この面では救われた。悪くすれば赤字が増えた可能性がある。

現預金も減少し、資金調達からの新たなセグメントが絶対に必要であろう。