金融庁は、企業などが有価証券報告書に記す事業別の「セグメント情報」について、重点審査を始める。日経新聞によると、4000社のうち一定条件のもと、300社に6月末から質問票を送るとしている。来年5月を目途に審査が始まる。

 

また、セグメント情報について業績の裏付けが不十分と判断した場合などは、追加で質問票を送り、聞き取りをして投資家に有用な情報を伝えるよう企業に促すとした。

 

昨今の開示情報は投資家を愚弄した内容を平気で出す新興企業が多い。最近では「エナリス」がある。その開示は「発電機の売り上げを過大に計上」したものであった。嘘の上に嘘を塗りたくり、代表者は辞任した。

 

過去に書いたが、エナリスによる件の虚偽は、ネットに記事として上がり株価も炎上、下げに下げて暴落。なんとか挽回しなければとネット記事に対し、「訴訟も辞さない!」とIRし意気軒高であった。また、自社のHPに「凛として」とまで題し、不正は無いと言い切ったはずが、蓋を開けると不正だらけであった。訴訟はどこにいったのか。

 

どんなにガラス張りに決算をと言っても、経営陣も人の子である。黒字の為なら数字も弄う。眼前の誘惑に転び、虚偽記載。

 

また、それとは逆に運よく事業が転がり、利益が上がれば調子にも乗る。調子に乗れば、 酒におぼれ、女におぼれて羽目を外す。株主様とは言うが、上位の株主以外はちっとも考えてはいない。これが世の常というものだ。過去においては「7829 サマンサタ バサ」の寺田である。酒に女と忙しく、最後には姦淫事件として裁判沙汰であったから始末に負えない。

 

最近、ここへ来て新規上場も増えている。今年は100社というから驚きだ。しかし、この新規上場は、且つての赤字上場の再来か。どのような審査で上場出来たのか教えて頂きたい企業がある。

 

上場後に赤字修正する企業も出るなど、かなりの不透明さを醸し出している。「3903 gumi」がそれである。

 

これらは新しいスキームを駆使して上場を果たしたが、将来きっとハコ企業におちぶれる。

 

そしてまた、「日本ベンチャー協議会」という過去の団体を真似た悪徳スキームが復活するであろう。(一部の人間が一部の企業をスキームによって上場をさせて利ザヤを頂くと言う団体であったことは周知の通り。)

 

新興上場企業群は、虚偽の宝庫である。それを狙う、資本のハイエナもまた多い。