クリムゾンの平成29年1月期第2四半期決算短信[日本基準](非連結)の売上高は、380百万円(30.0%)、営業利益△48百万円、経常利益5百万円、四半期純利益5百万円となった。黒字転換は、為替差益によるものである。

この企業の主力は、カジュアル衣料の卸売だ。所謂、斜陽産業である。07年の過大在庫評価が露見し、経営は迷走している。現業だけでは、倒れてしまう可能性が非常に高い。第三者割当で2億4千万円強の資金手当てをしたが、使途は、現業の部分においてであり、何ら目新しいものが存在しない。

純利益は、12年1月より5期連続の赤字。株主は配当も貰えず、株価の上下での売買は超リスク。株価が下に振れた際に空売りが出来ない為、損失をカバーする方法がない。

チャート(週足)は、下降の一途。投資の目途とされる13週線を下回り続落中である。

継続企業前提に疑義注記。(企業が継続できるか疑問だとの注記)創業者の茂木眞一が発行済み株式の約19%を売却。四半期キッシュ・フローはマイナスで前期よりも悪化している。本業が思わしくない証拠であり、赤字幅は実質拡大。

資金手当てをつければ、筆者が今まで書いてきたように、ゾンビとして生き残れるかもしれない。過去には、永遠と思えるほど資金を繋ぎ、生きながらえた企業も存在する。

エース級は、現クレアホールディングス(高杉建設→キーイングホーム→千年の杜→東邦グローバルアソシエイツ)である。

未だに現役で上場企業である。もちろん、連続赤字で継続企業前提に疑義注記がつき、再建中なのである。しかし、逆に素晴らしいではないか、現金は1,894百万円あるのだ!クレアは、永遠の錬金術師なのである。

※過去記事 クレアホールディングス

<文中敬称略>