有名銘柄、インスパイアーであるが、昨日深夜に下記のようなリリースが出された。
「第三者割当てによる第38回新株予約権の割当予定先からの新株予約権の引受けに関する見解の書面の受領に関するお知らせ」
平成22年11月26日開催の当社取締役会において決議いたしました第三者割当による第38回新株予約権の発行に関し、割当予定先の1つである Sun Hung Kai Investment Services Limited と名乗る送付元から、当該新株予約権の引受けに対する書面を、平成22年12月6日に国際宅急便にて受領いたしましたので、以下のとおりお知らせいたします。
当該書面には、この度の本新株予約権の当社適時開示に記載のSHKIS社の引受けは、SHKIS社において正式な承認手続きを経ておらず、SHKIS社として法的な責務を負うものではないため、速やかに本新株予約権の発行に係る当社適時開示文の訂正を行うことを要請する旨の見解の通知文となっております。
要するに、11月26日に開示された、SHKISからの2億9000万円の資金調達が、虚偽であるという可能性があるということである。同社は、大株主の交代、代表取締役の交代、特損の発生等が頻繁で、真正のオーナーについての良からぬ噂が絶えない企業である。ただ、今回の増資についての開示が虚偽であれば「風説の流布」であり、金商法違反である。他にも、中国やアジア系の企業、との提携等の捏造情報を開示し、株価に影響を与えんとしている上場企業が、複数存在して
いる。取引所は、徹底した調査を行い、厳罰を持って臨むべきと指摘したい。