スリープログループ「2375」続報
スリープログループが設置した、第三者調査委員会の調査報告が開示された。これによると、
・平成21年以降、スリープログループ(以下、TPG)が発行済み 株式総数の20%の自社株を保有していた。
・高野研前代表取締役が、安定株主対策として、その一部を取 得しようとした。
・高野氏の資産管理会社であるKTパートナーズ(以下KTP)に 日本振興銀行からの融資を受ける見返りに、PG の子会社2社に、振興銀行株を引受をさせた。
・振興銀行への業務一部停止および改善命令がなされる中で、 振興銀行株の減損評価を避ける為、KTPが1億5000万円で、振興銀行株を買い取った。
・高野氏は、関連当事者取引としての開示と振興銀行株保有の 事実を隠蔽する為、第三者が買い取ったことを装う「株式譲 渡承認通知」を捏造した。
・第三者は、十分な返済能力はなかったが、実質的にはTPGから KTPが調達し第三者に提供した。
とのことである。日本振興銀行に絡んだ、高野氏個人の特別背任、私文書偽造、金融商品取引法違反等容疑がある模様である。折りしも、木村剛被告は釈放されたが、振興銀行株式と融資を絡んだ事件は、続発しそうな状況である。事態の監視を続けたい。