馬主経営者
昨年、有馬記念についての報道を目にしていたら、馬主であり
上場企業経営者のことについて考えていた。最も、有名な馬主
経営者は、メイテック(9744)、VSN(2135、本年
1月8日に上場廃止)という二社の上場企業の創業者であった
関口房朗氏であろう。
メイテックの創業後、会社が軌道に乗り始めると、競走馬の
馬主資格を手に入れ、「房朗が一番」を意味する「フサイチ」
の冠名の競走馬を多数所有するようになる。1996年に所有
する競走馬・フサイチコンコルドが日本ダービーを勝利した
直後、競馬事業に本格的に進出しようとして、メイテックの
取締役会で社長を電撃的に解任され、翌年に技術系アウトソー
シングの新会社「株式会社ベンチャーセーフネット(その後、
VSNと改称)」を設立し、会長に就任する。
同社では1999年の入社式で闘牛を実施したり、2004年
の入社式に格闘家ボブ・サップを招待し、自ら「マスクド・F」
としてサップと対戦したりするなど、流行を取り入れた社内イ
ベントを積極的に展開することで注目された。またテレビ出演
も頻繁に行い「ミスター大盤振る舞い」とも呼ばれた。
しかし、1999年8月に新入社員1300人に対して一時
帰休させ、2001年8月には待機社員を整理解雇するなど、
ずさんな経営ぶりも明らかになっている。2007年6月を以
てVSNの取締役会長を退任し相談役となったが、2008年
3月には、相談役も退任、同時にVSNをSBIに売却した。
図研(6947)の金子真人社長も上場企業オーナー馬主とし
て著名である。七冠馬ディープインパクトをはじめ、牝馬三冠
馬アパパネなど数々のスターホースを所有している。
以下、馬主経営者と戦績について挙げてみたい。
●関口房朗
<代表的な持ち馬>
フサイチエアデール
フサイチパンドラ
フサイチリシャール
フサイチコンコルド
フサイチホクトセイ
フサイチアウステル
フサイチゴールド
フサイチホウオー
フサイチドラゴン
フサイチユーキャン
<累計成績>
総獲得賞金 ¥5,017,169,800
獲得本賞金 ¥4,899,170,000
獲得付加賞金 ¥117,999,800
出走回数 1849回
1着回数 236
2着回数 176
3着回数 163
着外回数 978
勝率 12.76%
勝率 31.1%
平均獲得賞金 ¥2,713,450
●金子真人ホールディングス
<代表的な持ち馬>
ディープインパクト
カネヒキリ
アパパネ
フォゲッタブル
ピンクカメオ
ブラックシェル
ムードインディゴ
ピカレスクコート
ピイラニハイウェイ
シェルズレイ
<累計成績>
総獲得賞金 ¥5,434,716,000
獲得本賞金 ¥5,261,260,000
獲得付加賞金 ¥173,456,000
出走回数 1571回
1着回数 183
2着回数 162
3着回数 119
着外回数 878
勝率 11.65%
勝率 29.54%
平均獲得賞金 ¥3,459,399
(続く)