社員によるマンション管理組合資金5億80百万円使込事件
太平洋興発は、同社がマンション管理している多数のマンショ
ン組合の資金を、担当者である当該元従業員が着服していた
ことが発覚したと発表した。
元従業員は、管理組合の印鑑保管管理者を言葉巧みに騙し、
本来ある管理組合名義の銀行口座以外に新たな管理組合
名義の銀行口座を開設してこの口座に資金を移動した。その
後元従業員は、管理組合の印鑑保管管理者から押印済払出
票(新しい管理組合名義の銀行口座の払出票)を詐取し、自
分名義の口座に預金を入金し、管理組合所有の預金を着服し
ていた。本不正行為は、平成23年2月20日に発覚、その後
社内調査を行った結果、着服した総額は約5億80百万円に
なることが判明した。なお、不正行為期間は平成21年7月か
ら平成23年2月までであるとしている。
今後、元従業員に対する法的措置は弁護士を交えて検討して
いくとしている。また、マンション管理組合の被害相当額は全
額、会社で弁済する。
同社は、売上高260億円、経常利益6億円の堂々たる一部
上場企業である。