デザインエクスチェンジ
1回目不渡り
東証マザーズ上場のデザインエクスチェンジ(4794)は、
イラスト等デザイン用デジタルコンテンツのネット販売会社で
あるが、12百万円の手形が不渡りになったと発表したのが、
大震災の影響覚めやらぬ3月18日であった。その経緯につい
ての会社の説明は下記である。
●当社は平成22 年12 月期中において、有料映像配信事
業展開に伴う「排他的使用許諾等に関する基本契約書」をネッ
トワークマネージメント社との間で締結し、契約手付金の一部
として、同年9月1日付金12百万円の約束手形を発行した。
同事業の展開及び同社への支払決済は、当社が当該事業のための
資金調達をすることを停止条件としていることから、資金調達の
実現に向けた準備をする一方、発行した約束手形の支払期日到来
の都度、期日延長手続きを行っていた。本手形の最終支払期日は
平成23年3月18日であった。
その後、同社との事業の継続が困難となったことから、同社との
「排他的使用許諾等に関する基本契約書」に基づき、最終支払期
日到来前の平成23年3月15日に内容証明郵便にて、同契約
解除の申し出及び発行した支払手形の返還を求めたが、平成
23年3月18日、同社は、同手形を銀行取り立てに回した。
当社は取引銀行から、手形交換所において当該手形の不渡り報告
が掲載されたとの報告を、口頭で受けたとしている。
結局、供託金12百万円もなかったということであろう。同社の
2010年12月期決算の自己資本は、▲9億65百万円の債務
超過、負債額は10億68百万円。
尚、同社は3月31日付けで、「時価総額が3億円未満で場合に
おいて、9ヵ月以内に3億円以上とならないとき」、上場廃止に
なるという規定により、5月1日付けで廃止が決定した。